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滅菌と消毒
各種滅菌法・消毒法の概要

<高圧蒸気滅菌>
適当な温度および圧力の飽和水蒸気中で加熱することによって微生物を殺滅する方法をいう。
本法は、主としてガス製、磁製、金属製、ゴム製、紙製もしくは繊維製の物品、水、培地、試薬・試液または液状の医薬品などで、高温高圧水蒸気に耐えるものに用いる。本法を確実にするため、滅菌器中の空気は操作中排気口からできるだけ排除し、本法を適用されるものが飽和水蒸気で満たされるようにしなければならない。通例、次の条件で行う。
  115℃ 30分間
  121℃ 20分間
  126℃ 15分間
滅菌処理に要する時間、コストが比較的少なくてすみ、その適用範囲も広い。
鋼製手術器械、リネン類、ゴム手袋など高温・高湿に耐えうる物質の滅菌に病院、研究所、産業分野ほかで広く用いられている。

<乾熱滅菌>
乾燥空気中で加熱することによって微生物を滅菌する方法をいう。
本法は、主としてガラス製、磁製、金属製もしくは繊維製の物品、鉱油、脂肪油、試薬または固形の医薬品などで乾燥高温に耐えられるものに用いる。ガスまたは電気によって直接加熱するか、加熱した空気を循環させて乾燥高温状態を保つ方式などがあり、通例、直接加熱の場合は次の条件で行う。
  135〜145℃ 3〜5時間
  160〜170℃ 2〜4時間
  180〜200℃ 0.5〜1時間
また、密封容器に入れた医薬品の水溶液などで高温に耐えるものは、134〜138℃で3分間以上乾熱する方法も用いられる。使用温度がかなり高温(160〜180℃)となるため、その適用範囲は比較限定される。
ガラス器具・軟膏・粉末などの滅菌に主に用いられる。

<火炎滅菌>
火炎中で加熱することによって微生物を殺滅する方法をいう。本法は、主としてガラス製、磁製または金属製の物品などで、火炎によって破損しないものを用いる。通 例、ブンゼンバーナーまたはアルコールランプの火炎中で数秒間以上加熱する。
検査(特に細菌検査)用器具の部分的滅菌、各部門より廃棄物の焼却などに用いられる。

<煮沸消毒>
沸騰水中に沈め、加熱することによって微生物を殺菌する方法をいう。
本法は、主としてガラス製、磁製、金属製、ゴム製もしくは繊維製の物品、培地、試薬・試液または液状の医薬品などで、乾熱法または高圧蒸気法によって変質するおそれのあるものに用いる。
なお、その効果を増加するため、沸騰水中に炭酸ナトリウムを1〜2%加えることができる。通例、沸騰水中に沈め、15分間以上煮沸して行う。 鋼製手術・診断用器械、注射器などの消毒に広く用いられてきた方法であるが、しだいに高圧蒸気滅菌法にかわりつつある。

<流通蒸気消毒>
加熱水蒸気を直接流通させることによって微生物を殺滅する方法をいう。
本法は、主としてガラス製、磁製、金属製、ゴム製もしくは繊維製の物品、水、培地、試薬・試液または液状の医薬品などで、乾熱法または高圧蒸気法によって変質するおそれのあるものに用いる。通例、100℃の流通水蒸気中で30〜60分間行う。
装置内で発生、または送入された蒸気は流通して出口から排出されるため、内部圧力は大気圧を越えることはない。

<酸化エチレンガス滅菌>…EOG滅菌
エチレンオキサイドを直接流通させることによって微生物を殺滅する方法をいう。
熱による方法に比べはるかに低温で作用できるため耐熱性の少ないゴム製品、プラスチック類、光学器械類などの滅菌に用いられる。(滅菌時の缶 内温度、約60℃)滅菌処理に要するコスト、時間が比較的大きく、また、滅菌後の残存ガスの除去などに注意を要する。
※近年EOGガスの残留による影響が考えられ、炭酸ガスによる滅菌が検討されている。

<濾過除菌>
適当な濾過装置を用いて濾過し、微生物を除去する方法をいう。
本法は、主として気体、水、可溶性で熱に不安定な物質を含有する培地、試液または液状の医薬品などに用いる。通 例、濾過装置には、メンブランフィルター、磁製フィルターなどが用いられる。 手術手洗い用無菌水の作製、滅菌装置やバイオクリーンルームの無菌空気供給用などに用いられる。

<放射線滅菌>…ガンマ線滅菌
放射性同位元素を含む線源からのガンマ線を照射することによって微生物を殺菌する方法をいう。
本法は、主としてガラス製、磁製、金属製、ゴム製、プラスチック製または繊維製の物品などで、放射線照射に耐えるものに用いる。通 例、60Coまたは111C5などを含む放射線源が用いられ、本法が適用されるものの材質、性状または汚染状況などによって照射総線量 を調節して行うが、本法を適用後の品質の変化には特に注意する。
※ガンマ線は、対象物の変色、変質が生じる場合があるので、電子線による照射滅菌も実施されている。

<紫外線殺菌>
紫外線を照射することによって微生物を殺滅する方法をいう。
本法は、主としてガラス製、金属製、ゴム製、プラスチック製もしくは繊維製の比較的平滑な物品表面 、施設、設備、水または医療用具などに用いられる。通例、253.7nmの紫外線が用いれらるが、長時間の照射では、ゴム、プラスチックの変質がある。

<ホルムアルデヒド消毒>
ME機器、光学器械類、寝具類の消毒、手術室、隔離病室のくんじょう消毒などに用いられる。
処理後の中和に注意を要する。

<消毒薬>
各種用途に応じて、単独もしくは組み合わせで使用させる。




 
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