進化の歴史が刻み込まれている人のDNAからは、その持主が暮らしていた文化・風習・移住といったものを読み取ることができます。長い進化の歴史の中で、DNAはゆっくりと変化していくと考えられていますが、近年注目されるミトコンドリアDNA研究によると、私たちが思っている以上に文化や風習がDNAを急速に変化させている可能性も大きいようです。
とくに、結婚にまつわる風習は、ヒトのDNAの多様性に多大な影響力を持っています。また、〈私たち日本人は単一民族だ〉と長らく信じられてきましたが、日本人こそが他の民族と比べても実に多様性に富んだ人種のるつぼの中の民族だということをDNA解析は教えてくれています。
今回は、私たちの祖先がどのような道筋を経てこの日本に至ったのかに思いを馳せながら、文化人類学の領域も含めて遺伝的起源に迫ってみましょう
日本人は〈縄文人〉と渡来系〈弥生人〉のハイブリッド
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現在ではDNA分析によって、5万年前〜1万3000年前ごろまでに日本列島に定着した人々が縄文人の祖先となり、シベリアで氷河期を生き抜き、氷河期が終わる頃に南下してきたモンゴロイドの一部が朝鮮半島あるいは中国を渡って日本に住み着き、弥生人となったと考えられています。このように日本人は、縄文時代から弥生時代への転換期に渡来人と在来の縄文人が混血して原型をつくってきたハイブリットな民族といえます。
日本人の形成
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