草創期 1933~1969
時代の潮流を敏感に捉え、変化を成長へと転化させて
創業者・井内盛一社長がアズワンの原点となる井内盛栄堂商舗を創業してから、2代目・井内英夫社長が就任するまでの30数年にわたる期間は、80年の社史のなかで、未来を方向づけエネルギーを蓄積した草創期に位置づけられます。
第二次世界大戦による停滞にも屈することなく、科学機器の総合商社という壮大な夢を追った創業者の存在は、アズワンの今をしっかりと支えているのです。
POINT
1926(大正15)年6月道修町で修行していた18歳の頃の井内盛ー氏。写真館で撮影した貴重な1枚
第二の創業期 1970~1979
仕入先様と販売店様の間で、商社にしかできないことを
第二次世界大戦による事業の中断もあり、人の一生でいえば下積みの時代にあたる草創期に長い時を費やした当社は、新たな時代にふさわしい若いリーダーのもと、溜め込んできた力を一気に解き放つかのように成長を開始しました。
従来の枠にとらわれない柔軟な発想を出発点に、独自のビジネスモデルを築き上げ、あふれる行動力で夢を形にしていく第二の創業期。目覚ましい発展の中で、商品領域の拡大や情報システムの導入など、後の飛躍への土台づくりも着々と進められていきます。
POINT
1979(昭和54)年 中国・広州交易会を視察する井内英夫社長。ガラス製品の商談も精力的に行った。
飛躍期 1980~1989
独自のビジネスを拡大へと導いた先見性と実行力
若きリーダーの柔軟な経営手腕により、当社はカタログを中核とする優れたビジネスモデルの構築に成功。次の難関は、これを激しい時代の移り変わりの中で十分に機能させていくことでした。
この重要な局面で、当社は見事に上昇気流をつかみます。最大の契機となったのが、半導体市場での成功。以来、大きな飛躍を遂げながら挑戦は続いています。ユーザー様に目を向けると、そこにはいつも、次の挑戦課題が見えてきます。
POINT
1982(昭和57)年 埼玉県岩槻市に開設した関東営業所・関東物流センター。東北自動車道岩槻インターチェンジのすぐそばで、東日本への配送に便利な立地であった
変革期 1990~2000
一卸売業者から社会の公器としての“企業”への脱皮
当社は、マーケットインの時代を先取りする問屋ならではの商形態により、急成長を続けます。また、中堅の卸売業者から社会の公器としての“企業”への脱皮も、時期をとらえて成し遂げてきました。
そして21世紀を前に、事業拠点を拡充し、戦略的な物流網を全国に展開する上場企業へと成長。攻めの姿勢をゆるめることなく、事業の幅を広げ、質を高めて、新たな時代へと突き進んでいきます。
POINT
1993(平成5)年 大阪市北区天満4-15-5に達設した本社ビル。北区天神橋の事務センターも手狭となったため、新たなビルに移転した
拡充期 2001~2008
井内盛栄堂からアズワンへ、推し進めた21世紀の革新と創造
当社は21世紀の幕開けを、東証・大証一部上場達成で飾ります。新たな時代を見据え、革新と創造の精神をより明確に表現するため、社名を慣れ親しんだ「井内盛栄堂」から「アズワン」に変更、未来への可能性を託しました。
上昇気流が続くなか、改革を重ねて業務基盤を強化、事業のグローバル化も着々と進みます。さらにIT活用においてもアドバンテージを高め、世界市場を見据えた科学機器総合商社へと成長を重ねていきます。
POINT
2002(平成14)年 大阪市西区江戸堀に建設した本社ビル。複数のビルに分散していた部署が集約され、連携が深まることとなった
第三の創業~新たなる挑戦~ 2009~2012
先端を支える先端企業としての社会的使命を胸に
当社は、戦後の高度経済成長期には右肩上がりに業績を伸ばし、市場の成熟化や社会の高度情報化にも的確に対応して、着実に企業価値を高めてきました。
技術の先端を切り拓く研究開発の最前線を、幅広い品揃えや独自のサービスで支えるリーディングカンパニー、すなわち、先端を支える先端企業として、ますます重みを増す自らの使命を果たし続けていくために、井内卓嗣新社長のもと、新たな挑戦が始まります。
POINT
2012(平成24)年 新基幹システム「ASCA」の導入に先立ち、各部署で任命されたASCA教育リーダーへの研修が行われた
中期経営計画発表 2015
時代の潮流を敏感に捉え、変化を成長へと転化させて
2020年3月期に売上高700億円を目指す5ヵ年中期経営計画Project -NANA- を発表。目標達成に向け、一丸となり邁進中。
2015(平成27)年 部署を横断したプロジェクトチームが発足し、「eコマース」「新規事業」「海外」3つを成長の柱とした中期経営計画が策定された
躍動期 2020
中期経営計画「Project-NANA-」目標売上高700億円達成!
2015年3月期に520億円だった売上高は見事、2020年3月期703億円まで成長しました。
2020年5月
2025年3月期に売上高1,000億円を目指す五ヶ年計画:中期経営計画-Opportunity of Next Evolution-が始動しました。
部署を超えたプロジェクトチームを発足。
キーワード~連続的進化への挑戦~のもとに、4つの施策「Eコマース」「品揃え」「サービス」「物流」を推進し、ビジネス基盤を進化させ、研究者が研究に専念できる環境をサポートしていきます。