マテリアリティ

マテリアリティ

アズワンの取組むべき重要課題(マテリアリティ)

私たちは、2025年3月期に「売上高1,000億円」企業に到達し、新たなステージへと昇ることができました。一方で、当社を取り巻く環境は大きく変動しており、より柔軟に適応することが求められています。今後も、これまで以上にステークホルダーの皆さまから信頼され、必要とされる企業であり続けるために、以下のプロセスを経て、改めて取組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定しました。その実現に向けて新たな中期経営計画 FY2025-27に重要課題を組み込み、アクションプランとKPIを定め事業活動を行っていきます。

アズワンのマテリアリティ一覧

事業を通じた価値創出

価値創出のための基盤

マテリアリティ特定のプロセス

マテリアリティ特定のプロセス - 4つのステップによる重要課題の選定フロー マテリアリティ特定のプロセス
STEP
1

社会課題のリストアップと
重要性の評価

国際的なNPOや格付機関が公表するESG情報開示ガイドラインの提言内容や評価項目、SDGsの提唱内容等を参照し、社会課題を網羅的にリストアップしました。
加えて、当社と関わる全てのステークホルダーが抱える課題を当社の視点で特定しました。

【参照したガイドライン】

MSCI MSCI
GRI STANDARDS - グローバル・レポーティング・イニシアティブ GRI STANDARDS
SASB STANDARDS SASB 産業別基準
(ヘルスケア流通業)
SASB STANDARDS SASB スタンダード
SDGs SDGs
STEP
2

リスクと機会の検討および多面的な重要性評価により、
マテリアリティ候補を選出

社会・ステークホルダーの課題を縦軸に、グループ会社を含めた機能別の活動を横軸にして、リスクと機会を検討しながら当社グループにとっての重要度を評価しました。

マテリアリティ評価マトリックス マテリアリティ評価マトリックス
STEP
3

経営幹部による検討
ステークホルダーとの対話

サステナビリティ推進室が経営幹部とセッションし、重要課題への取り組みに向けたKPIを設定しました。
また、様々なステークホルダーの皆さまから、抽出した社会課題の妥当性や当社へ期待することなどご意見をうかがう機会を設けました。

STEP
4

取締役会にて
マテリアリティの承認

社外取締役を交えて議論し、マテリアリティを特定しました。

重要課題(マテリアリティ)に基づく目標

事業を通じた価値創造

1

プラットフォーム機能の拡大

目指す姿(10年後)

購買管理や自動発注など利便性の高い機能を備えたEC購買システムを開発し、普及させる。
研究開発や医療活動に必要な、機器や資材、サービスなどの情報がすべて網羅された商品データベースを構築する。

▼ EC

アクションプラン
  • 集中購買チャネル(ocean)、販売店向け EC 支援サイト(wave)の拡販
  • メディカル EC ツールの開発
  • パーソナライズによる顧客体験の向上
  • ユーザーの管理業務の軽減(在庫・発注)
KPI (FY2025 - 2027)
  • EC 売上比率(FY2024 32% ⇒ FY2027 40%)
  • EC 売上高(FY2024 339 億円 ⇒ FY2027 526 億円)
  • 新検索エンジンのローンチとブラッシュアップ
  • Mare's(メディカル EC)のローンチ
  • 新規EC機能のメニュー化(在庫管理・自動発注)

▼ 商品・データベース

アクションプラン
  • 取扱商品点数の拡大、商品情報のリッチ化
  • SHARE-GATE の機能拡張
  • オリジナル品の開発強化
  • レンタル、校正事業の拡大
KPI (FY2025 - 2027)
  • 取扱商品点数(FY2024 1,240 万点 ⇒ FY2027 1,700 万点)
  • オリジナル品売上(FY2024 334 億円 ⇒ FY2027 420 億円)
  • サービス売上(FY2024 40 億円 ⇒ FY2027 53 億円)
  • SHARE-GATE への FAQ 運用・生成 AI を活用した情報登録補助機能の搭載
2

サプライチェーンの最適化

目指す姿(10年後)

サプライチェーン上の様々な情報を把握し可視化することで、在庫する量やエリア、配送手段を常に最適化し、低コストで強靭なサプライチェーンネットワークを実現する。

▼ 効率的なサプライチェーン

アクションプラン
  • シミュレーションツールの導入
  • サプライチェーン全体における在庫の可視化
  • 海外サプライヤーとのデータ連携の高度化
  • 物流ネットワークの最適化及び強靭化
KPI (FY2025 - 2027)
  • 最適化ツール(デジタルツイン)のPOC~ローンチ
  • サプライヤー在庫の拡大とディーラー&ユーザー在庫の可視化に向けた設計
  • 九州DCの本格稼働/Smart DC及び阪神DCの入出荷能力向上
  • 自社配達便の拡充( FY2024 65便 ➡ FY2027 74便 )

▼ 持続可能な調達活動

アクションプラン
  • AI需要予測による在庫の適正化、廃棄の削減
  • PB品におけるカントリーリスクの低減
  • サプライヤーとのエンゲージメント向上
  • 商品別CO2排出量のデータベース化
KPI (FY2025 - 2027)
  • CO2排出量のカタログ表示に向けた施策・目標の策定
  • サプライヤーエンゲージメントに関する方針・実行計画の策定
3

イノベーションを推進する人財育成

目指す姿(10年後)

新しいチャレンジを応援する組織文化が、従業員の自律的な学習と成長を促進する。
社内外のネットワークを活かし、常に新しい仕組みや商材、サービスの具現化を追求する。

▼ キャリア形成の支援・採用

アクションプラン
  • 階層別研修プログラムの充実(若手/中堅/管理職)
  • 越境学習の推進
  • 中途採用、プロフェッショナル採用の拡大
KPI (FY2025 - 2027)
  • 実施研修数/通信教育受講者数

▼ 組織の枠を超えたイノベーションの推進

アクションプラン
  • 組織横断型の新規事業プロジェクトの実行
  • スタートアップ企業への投資/協業
  • アライアンス、産学連携の推進
KPI (FY2025 - 2027)
  • プロジェクト/チーム/タスクフォース参加人数
  • ボーダレスワーク参加人数( FY2024 29人 ➡ FY2027 60人 )
  • 新規ビジネス(再生医療、ラボ内装監理など)売上高( FY2027 8億円 )
4

事業活動による気候変動の緩和及び適応

目指す姿(10年後)

地球環境の保全に資するため、仕入れや販売、配送など事業活動全般をつうじて様々な工夫や最適化を行う。
サプライチェーン全体のCO2排出量可視化を行うことで、理化学機器業界の脱炭素への取り組みを加速させる。

▼ カーボンニュートラル

アクションプラン
  • 再エネ比率の引き上げ(スコープ2)
  • 算定方法の精緻化(スコープ3)
  • 環境配慮型商品の販促強化(排出量削減貢献)
KPI (FY2025 - 2027)
  • 主要サプライヤーの一次データ取得
  • 主要な商品に関する情報収集(重量・電力使用量)
  • 気候変動のリスク/機会の財務インパクトの検証

▼ 資源循環

アクションプラン
  • 梱包資材の削減とリサイクル
KPI (FY2025 - 2027)
  • 自社配達便、ミルクラン集荷(オリコン活用)

▼ 災害対策

アクションプラン
  • 防災/災害対策、暑熱対策
  • 自治体との連携
KPI (FY2025 - 2027)
  • 暑熱関連/防災/災害対策商品の取扱点数

価値創造のための基盤

5

強固なガバナンスの実現

目指す姿(10年後)

経営における監督と執行の分離を進め、事業成長と高次のガバナンスを両立する。
透明性の高い財務/非財務情報の開示を行い、ステークホルダーとの信頼関係を構築する。

▼ リスクマネジメントの強化

アクションプラン
  • コンプライアンスの徹底
  • サステナビリティマネジメントの強化
  • 投資ガバナンスの強化
KPI (FY2025 - 2027)
  • 取締役会の社外取締役比率( 50%超 )
  • 重大なインシデントの発生ゼロ
  • サステナビリティの取り組みに関する報告・モニタリング体制の強化
  • 投資委員会による投資先モニタリングの実施

▼ 情報開示の充実

アクションプラン
  • ESG情報
  • 英文情報開示
KPI (FY2025 - 2027)
  • SSBJ基準開示に向けた体制構築
  • 英語版ミラーサイト作成

▼ 情報セキュリティの強化

アクションプラン
  • サイバー対策
  • 従業員、協力会社スタッフの教育
  • グループ会社のセキュリティ向上
KPI (FY2025 - 2027)
  • セキュリティインシデント 発生ゼロ
6

DXの加速

目指す姿(10年後)

DXの活用により業務プロセスの抜本的な改変を行い、労働生産性を継続的に向上させる。
当社の業務システムの提供によりサプライヤーや販売店の省力化を実現し、ハブ(卸)としての当社ポジションを確固たるものにする。

アクションプラン
  • AIの利活用推進
  • ノーコード/ローコードの利用推進
  • ITリテラシーの全社的な向上
  • 業務効率化プロジェクトの推進
KPI (FY2025 - 2027)
  • 従業員一人当たり営業利益( FY2024 0.2億円 ➡ FY2027 0.25億円 )
  • 新規RPA稼働時間(月)( FY2024 693時間 ➡ FY2027 5,192時間 )
  • ITパスポート取得者数( FY2024 113人 ➡ FY2027 200人 )
  • オンライン受注比率( FY2024 83% ➡ FY2027 86% )
7

企業風土の醸成

目指す姿(10年後)

安心快適な職場環境の整備や公正な評価制度の運営、各種エンゲージメント活動を通じ、多様な意見を持つ従業員ひとりひとりが、共通の価値観と高いモチベーションを持って働くことのできる企業となる。

▼ エンゲージメントの向上

アクションプラン
  • 社内コミュニケーションの強化
  • AS ONE Career Design Programの推進
KPI (FY2025 - 2027)
  • 「アズ飲み」、「AS ONE Café」、社内イベント開催

▼ ダイバーシティの推進

アクションプラン
  • 柔軟なキャリアコース/賃金制度の設定
  • ポジティブアクションの実行
KPI (FY2025 - 2027)
  • 管理職に占める女性割合( FY2024 9.4% ➡ FY2030 20%以上 )

▼ 職場環境の改善

アクションプラン
  • 健康経営(ASsisT)の実行
  • 就業時間短縮
KPI (FY2025 - 2027)
  • 総労働時間( FY2024 1,964時間 ➡ FY2030 1,865時間 )

アズワンのサステナビリティ

  • ASONE Facebook
  • ASONE Twitter