中期経営計画

中期経営計画〈 New Action Next ASONE –NANA– 〉2020年に向けて

当社グループでは、平成27年度から平成31年度の5年間の計画として、「中期経営計画(New Action Next ASONE –NANA-)」を策定しました。平成31年度に達成すべき目標に向け活動していくとともに、その先の将来に向けても成長を続けることができる経営基盤を作ります。

「Project -NANA-」の推進

当社グループでは、2015年度よりスタートした中期経営計画「Project -NANA-」を基本方針とし、3つの目指すべき姿として「成長への再加速」「高収益性の追求」「株主価値の最大化」を掲げております。2019年度に達成すべき目標は、売上高700億円、営業利益率13.0%、ROE11.0%であり、残り2年、当社グループのリソースを最大限活用し、目標達成に尽力するとともに、さらに先を見据えた事業の裾野を拡大させてまいります。

  • 中期経営計画(2015年度~2019年度) Project -NANA- NEW ACTION NEXT AS ONE

3つの目指すべき姿

成長への再加速

中期経営計画Project -NANA 2.0-(進捗)

2017年度にバージョンアップさせたProject -NANA 2.0-で挑んだ取り組みが、目に見える形で成果を上げ、まさに「成長への再加速」が現実のものとなってきました。2018年度も、中期経営計画を上回る意欲的な売上目標を立て、成長を加速させていきます。

  • 中期経営計画Project -NANA 2.0-(進捗)

「Project -NANA-」のスタート以後、紙面に限りのある紙カタログにおいて取扱っていた7万点の商品は、インターネットを最大限に活用することで、取扱商品点数を200万点超に拡大することができました。さらに、専門的な絞込検索で瞬時に商品を探し出せる検索システム「AXEL」をリリースし、ワンストップで商品を探せるサイトとして販売店様やお客様にご愛用いただけるようになりました。今後は、品揃えの充実をさらに推進するとともに、在庫情報としてサプライヤー在庫の見える化や写真カットの詳細化など掲載情報の充実を図ることで他社の追随を許さないユーザビリティを追求してまいります。

また、電子的に購買業務等の効率化等を図る集中購買による取扱い、未開拓の小口ユーザーにインターネットでアプローチするネット通販業者向けの取扱いについては、30~40%の成長率を示し、順調に推移しております。2018年3月にはWEB購買代行業務を行う株式会社トライアンフ・ニジュウイチを子会社化し、eコマースメニューの複合化を図りました。今後もこれらを有機的に融合し、お取引先数や各売上高の拡大に邁進してまいります。

  • eコマース事業 イメージ図
  • 海外事業 AXEL_GLOBALでグローバル展開を加速 2015年3月期16億円→2020年3月期 売上高 53億円へ

海外事業は、中国を中心として展開し、東南アジアや北米、欧州へと世界4極への展開を考えております。中国では当連結会計年度末現在、上海、広州、蘇州、北京、大連、瀋陽を拠点に営業しており、上海及び北京の物流センターから中国全土への配送を行っております。今後は、現地販売店の開拓及びお取引の深耕を図るとともに、物流拠点を含めた面の拡大を図り、中国事業のさらなる発展に努めてまいります。

また、当社は海外向けに理化学機器専門の英文eコマースサイトである「AXEL_GLOBAL」を提供しております。特に東南アジアにつきましては、日系を含む海外拠点ディーラーやそのユーザーに「AXEL_GLOBAL」を浸透させ活用いただくことで、売上獲得につなげてまいります。

北米においては、米国現地法人が2017年度より営業を開始し、北米製品の日本への輸出や欧米への販売を手掛けております。当面は、北米のバイオサイエンス機器や試薬等の先端製品の情報を収集し、日本へ輸出する調達業務を中心とした役割を担いますが、米国での日本製品の販売も将来の課題として、取引先の開拓等に力を入れてまいります。

欧州においては、共同仕入れを行うLLG*との資本提携を活用し、欧州理化学商品の調達の効率化を図るとともに、日本製品をLLGの発行するカタログに掲載するほか、30社を超える欧州各地の組合企業への営業を強化し、欧州向け輸出の拡大を図ってまいります。
*Lab Logistics Group GmbH

「Project -NANA-」で新たに取り組んだ新規商材としては、オリジナル医療機器や生産現場向けMRO品、試薬などの物販と、研究者へのサービスを強化する取組みを行っております。なかでも、品質やトレーサビリティへのニーズが高まっており、機器メンテナンスや校正・修理あるいはレンタルなどのサービスメニューの充実を図っております。また、ライフサイエンス研究機関が集積している川崎市殿町地区において、遺伝子解析等の受託を行う「殿町 ソリューションリサーチラボ」を開設いたしました。

当社のメインのお客様である研究者の周辺には、研究機材というモノだけでなく、研究を実現するために解決しなければならない課題がたくさんあります。それら課題の解決策をワンストップで提供できる流通の要となり、本当に無くてはならないパートナーとしての地位を固めてまいります。

  • トータルソリューションのご提供

高収益性の追求

物流業界の労務費の上昇、在庫の拡充、事業拡大に伴う新たな物流センター設置などの物流コストは当面増加が見込まれます。また、成長のための人材拡充や他社に先駆けたIT投資も積極的に行っていく予定です。当社グループは卸でありながら10%以上の営業利益率を確保してまいりましたが、こうした環境の中でも、さらなる収益性の向上を目指しております。生産性を高め売上成長の加速度を高めていくことが第一ですが、付加価値の高いサービスメニューやオリジナル商品の企画・販売の強化を図ること、働き方改革を含めた業務効率化を推進し、抜本的に販売管理費の抑制を図ることで、営業利益率の向上に努めてまいります。

本年4月に、ヒトが判断していたことやパソコン上での繰り返し作業などをAI(人工知能)や仮想ロボット、所謂デジタルレイバーに置き換えていくことを推進する「AI・RPA推進グループ」を発足しました。ITでできる業務はデジタルレイバーに任せ、ヒトはより創造性を発揮していくことを推進してまいります。それらにより、売上高の増加に伴うオペレーションの増加を抑えるとともに、より付加価値の高い事業を創造し、収益性を高めてまいります。

収益性の向上に向けて

  • 売上成長の加速
  • 付加価値の向上
  • 働き方改革

株主価値の最大化

当社グループは、資本効率を意識してさらなる成長への積極的な投資を行い、1株当たりの利益を高めてまいります。また、資本コストを意識し、ROE(株主資本利益率)を高めることで、企業価値の向上に努めてまいります。

「革新と創造」という経営理念のもと、常に新しいことにチャレンジし、新しい仕組みを作り出し、中期経営計画「Project -NANA-」を推進することにより、業容を拡大させてまいります。

ROE、親会社株主に帰属する当期純利益率